
その2. 「ローレンス」と呼ばれて振り向いたその男は、、、。
ホンコンやんは今やほとんどの人が英語名で呼びあっているというのを御存じですか?
昔は、それこそ、「小李」(小さなリ−さん)とか、阿華(ワ−ちゃん)と呼ばれていたと思われますが、(もちろん今現在も、家族の間ではそう呼ばれているけど、昔よりは減ったみたいです。)いわゆる、ニックネームみたいなものが、英語名で呼ばれているわけで、ほとんどの若者が、いや、おばチャンまでが、「ガウチョアー」と叫んだ後に、「ジャネット」なんて呼ばれたりしているのです。
このからくりは、つまり、学校の授業で外国の先生が、彼等の名前を呼ぶ時、呼びにくいので、呼びやすいように最初先生がつけたらしいのです。たぶん、クラスの半分が「チャン」だったりしたのでしょう。そのうち、あまりにも人数が多くて、先生も面倒臭くなり、「そんじゃあんたら勝手に自分に好きな名前をつけなさい。いいですか、明日までの宿題で−す。」なんて、言ったもんだから、みんな、「それじゃアタシ、キャサリンね」とか、「おれ、ブラビ好きだから、ブラッド」「じゃ、おれキヌア」(お願い、イメージ壊さないデー。)「好きな食べ物でいいのよね。あたし、アップル」「アタシはメロンかな」なんてつけちゃったり、「MICHAEL」とつけったかったのに、スペル間違えて、「MICRO」とつけてしまったひと有り、なかには、「おれ、日本人みたいだから、(どこが?)「三郎」「ケンジ」とつけちゃった人有りで、「おまーらいいかげんにせーよ!」という名前が続々と登場したのであった。「名前制限一切なし、一発勝負」はもはや終止がつかなくなっていたのでありました。
しかし、いくら勝手に付けていいと言ったて、やはり、社会の秩序を乱すような名前は慎むべきである。ちゃんと、自分のツラと風貌をしっかりと、よーく鏡で見て、第三者の意見を取り入れて、かつ家族会議などを開いて、それで、自分にふさわしい名前を、責任を持って、付けてほしいと思うのです。
許しがたいのは、ブタのような顔をした男が、「ローレンス」と呼ばれて、「メーシーヤー?」(なんだい?)と振り返ったことである。もう、これはハッキリ言って、コメディに近い。まるで、高木ブーに「ローレンス」と呼びかけたようなものである。これだけで、十分笑いが取れてしまうという。(高木ブ−さん、ごめんなさい。けど、高木ブ−、と付けた人、すばらしいです。こんなに、顔と名前がマッチングする人、たとえ、芸名でも珍しいです。)
そうなのです。私が言いたいのは、責任を持って、自分の顔と名前をマッチングさせるべきなのである。アンパン顔のような人が、「アンソニー様」と呼ばれて振り返ってはいけないのである!(アンソニーとつき合ってた人、ごめん。)
と、声を大にして言いたいのですが、この話はどんでん返しがあるのです。聞いて驚くなかれ。
「このブタ顔のような男が『ローレンス』と呼ばれて振り向いた」後、(レストランで、隣のテーブルだったんですけどね)暫くしてこの男のところにケータイが入りました。彼はなんと流暢なフランス語で話し出したのです。のどを締め付けるような、難しいソレを、彼は15分ぐらい、難無く操っていたのでした。
この人のせいで、隣のテーブルみんながハイソに見え、私も心無しか少し緊張したりして、一転して、この「ローレンス」はアラビアのローレンスをも凌ぐ「イイ男」に変身してしまったのでありました。
人はみかけじゃわからない、特にホンコンヤンは、ね。
無理矢理、英語のファーストネームとチャイニーズの姓をくっつけちゃったものだから、やはりムリがあるようで、、。
たとえば、
Sam Lai.....私の名前は”サムライ”でござる。どうぞよろしゅうに。
Cindy Lo....Loさんと言う人がいっぱいいる会社ではしばしフルネームで、、、。”死んでろー”に聞こえる。
Paul Tam....アランタムの”タム”にポールがつくがこっちの人や外人はポールと言わずに”ポー”。よって。”ポータン”とかわいらしくなってしまう。ヒゲづらのおっさんでも”ポ−タン”と呼ばれる。
Albert Chin...「これ誰の?」と尋ねたら、「アルバーチーの」と真面目な顔して答える。まさかあの”アルパチーノ”のじゃ、、、ないよね。
というようにフルネームで呼ぶと結構笑えるのであった。
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